睡眠時無呼吸症候群の検査を始めました。

当院では、睡眠時無呼吸症候群の診断から治療におけるまで対応しておりますので、お気軽にご相談いただければと思います。

(1)病気について

睡眠時無呼吸症候群とはSAS(Sleep Apnea Syndrome)とも呼ばれる病気です。睡眠中に呼吸中枢の異常、気道の狭窄や閉塞により夜間のいびき、無呼吸を繰り返します。そのことで、睡眠の質の低下を来します。

 

日本人での有病率は約2%と言われています。睡眠の質が低下するので、居眠り事故との関連で社会的に注目を集めています(新幹線での居眠り、トラック事故など)。

無呼吸のタイプとして、以下の3つに分けられます。

①閉塞型(上気道レベルでの気道閉塞が原因)

②中枢型(呼吸中枢レベルが原因)

③混合型(①と②の混合型)

この内、最も頻度が多いのは①の閉塞型です。このまま放って置くと、日中の過眠、記憶力・集中力の低下、起きたときの頭痛、性欲低下、うつ、不眠、夜間頻尿などが起きます。

ほとんどの方が同室睡眠者などからいびきの停止を指摘されることが受診の動機となります。

やはり怖いのは、不整脈や虚血性心疾患、脳血管障害、糖尿病など生命に危険を及ぼすこともあり、注意が必要です。

 

(2)診断について

日中の眠気や家族からの強いいびきや無呼吸が指摘された時には、睡眠時無呼吸症候群を疑わなくてはなりません。

自覚症状である、日中の眠気の評価する方法として、以下にあげる「エプワース眠気尺度」があります。

採点してみて、目安として合計点数が11点以上であれば、睡眠時無呼吸症候群の疑いが強まります。しなしながら、5点以上でも安心とは言えません。

その後は、「簡易診断装置による検査」でおおよその診断をして、その後、必要に応じて「終夜ポリソムノグラフィー」で診断をします。「簡易診断装置による検査」は、機械をご自宅で装着して頂くので、入院の必要はありません。

「終夜ポリソムノグラフィー」は、脳波などを装着し、さらに正確な病態把握を行うものです。この検査は、1泊2日で入院で行います。当院で対応しております。

<診断の流れ>

このように、症状や簡易診断装置、終夜ポリソムノグラフィーの結果によって診断をしていきます。

(3)治療について

治療の目的は、症状の改善はもちろんのこと、生命予後を延長することでもあります。無呼吸が強い場合、特に30〜49才では、健常者に比べ死亡率が3.3倍に達すると報告されています。

治療法としては、鼻マスク式持続陽圧呼吸(CPAP;シーパップ)、手術(UPPP;口蓋垂軟口蓋咽頭形成術)、口腔内装置、減量、生活習慣の改善などがあります。

病態に応じて組み合わせて治療を行いますが、現在までのところ、閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対する治療法で、有効性が確実と考えられてスタンダードなのは鼻マスク式持続陽圧呼吸(CPAP)であり、確立されています。

適応となる患者様にはCPAPを導入し、外来治療を続けます。

 

受診は関東病院 呼吸器内科外来まで

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