放射線科の業務のご紹介(ゴーヤとCT)

◇CT撮影について

CTとはComputed Tomography(コンピューター断層撮影法)の略であり、CT撮影はX線を使って身体の断面を撮影することです。

病院では、普段人体の撮影をしていますが、人体以外のものを撮影してみました。

今回は ゴーヤ を撮影し断面を見ていきます。

1枚目は上の写真 ①のラインの断面です。

輪切りにした断面で中の種や外側のイボイボも見えます。

撮影して得られる断面は①のラインに対して平行な断面です。
この断面の画像を1mm幅で収集したデータを画像処理して
任意の断面の画像を作ることが出来ます。
このことを画像の再構成といいます。

ここでは上のゴーヤの写真②のラインの断面を再構成してみます。

 

カットした断面と同じように中の種の様子がわかります。

ゴーヤのように切断することのできない人体に対してはCT撮影することにより
臓器の形状や腫瘍の有無や大きさの診断をすることが可能です。

また、先ほど収集した1mm幅のデータを画像処理して3D画像の作成もできます。

イボイボの形状が同じように表示されています。

人体では骨の3D表示により骨折の有無や形状、
造影剤を使用した撮影では血管や血流の豊富な臓器の構造を
立体的・連続的に表示し診断に役立てています。

次回も、身近なものをCT撮影して断面を見てみたいと思います。
また、CT検査や他の放射線科での検査に疑問などありましたら、
放射線科までお気軽にお越しください。

放射線科技師 S

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